4月の頭は天気が不安定で
体調もイマイチな時が
多かったのですが、
最近は体調も安定してきて
好調ですね。
気候の変化で体調を崩すことを
天気痛と言ったりするようですが、
痛みについては
ちょっと思うところがあるので
今日は少しそんなお話を。
人に対して優しい気持ちに
なってもらえたら嬉しいかな。
人が感じる痛みについて
当たり前の話ですが、
自分の痛みって自分で
よく分かりますよね。
身体の痛みも心の痛みも。
でも、
人の痛みってどれくらい痛いのか
分からないので、
少し過小評価してしまいがちです。
最近、
その本人にしか分からない痛みの訴えは
素直に聞き入れ受け入れたほうがいいなと
感じるようになりました。
息子の最期の1年間は
痛みとの闘いといっても
過言ではなく、
カロナールやロキソニンなどの
痛み止めを常備薬のように
飲んでいましたし、
医療用麻薬の服用もしていました。
身体も熱を持って腫れていたし
こちらも痛いことは
よく分かっていたつもりでしたが、
痛みの訴えがずっと続くうちに
やっぱりこちらも疲れてきます。
「どうせいつもの痛みだろう」
と、たかを括って
ついそっけなく接してしまったことも
多くあったと思います。
しかし、いざ息子が亡くなった後
今感じているのが、
「あぁ、本当に痛かったんだろうな。
冷たい態度を取ってしまったな」
という後悔に近い感覚です。
村上春樹さんの小説に
『ねじまき鳥クロニクル』
という作品があるのですが、
その中のセリフに、
「私が痛いという時には
本当に痛いのよ」
というものがあります。
ものすごく当たり前のことを
言っているだけのセリフですが、
自分の心に余裕がなくなった時
この当たり前のことを
忘れてしまうのだろうと思います。
人の痛みはその人にしか分からない。
そのことが腑に落ちれば
少し人に優しくなれるかも
しれないし、
自分の心を保つことを
大切に出来るかもしれません。
人の痛みの訴えをそのまま
受け入れてみて欲しいなと思います。
自戒も込めて。